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お店レポート
里山に誕生した憩いのスポット〈山小屋商店〉
2013.08.23(金曜日)     きもつき情報局
その昔、数百年にわたって広く大隅地域を治めていた肝付氏の居城、高山城跡のある本城地区には、城のほかにも鎌倉時代に南宋の禅僧、蘭渓道隆が建てたといわれる道隆寺跡など主に中世の時代を感じさせてくれる史跡があります。

また、国見の山々に囲まれ、いくつかの川が流れ込む本城には「これぞ日本の里山」と思わせる懐かしくてやさしい風景が広がっています。

そんな歴史と日本の原風景を思い起こさせてくれる本城地区の唯一のお店として地域の人々に愛されているのが今回ご紹介する山小屋商店です。先ごろリオープンしたばかりで、高山地区から内之浦地区に伸びる幹線道路沿いにある店の入り口には「山小屋商店」と記された木製の看板がかかげられ、訪れる者を優しく迎え入れてくれます。

地域の人々に愛される店

この山小屋商店というネーミングは、オーナーの外園秀治さんが、田舎の雰囲気にあったものにしようとこの店名に決めたのだそうです。店のすぐ脇を清流が流れ、その背後には国見の山がそびえ立っており、まさに山小屋と呼ぶにふさわしいロケーションです。

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里山の風景に溶け込む山小屋商店

今年(2013年)4月にオープンしたお店は、昔からあった商店を改装したもので、もとのオーナーが高齢を理由に店をたたんだことから、町内で事業を営んでいる外園さんが「ここがなくなったら地域の人たちが買い物できなくなってしまう。そして緑と川に囲まれたこのお店を有効に利用したい」と、前のオーナーから引き継いで営業しています。

お店を切り盛りするのは外園さんのほか、奥さんのまゆみさん、そして長男のフィアンセの和田由衣さん。それぞれが空いた時間を利用して店番に立ち、店を支えています。

扱っている商品はタバコや酒、調味料、ドリンク、パン、日用品などで、肉や魚などの生ものは置いてありませんが、一通りの生活必需品がここでそろうので、コンビニのない地区だけに、地元の人たちからは重宝がられています。

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コンパクトなスペースにさまざまな商品がそろう店内

外から訪れる人たちをおもてなし

そんな地域の人々に愛されている山小屋商店ですが、ここを利用している人は地元の人たちばかりではありません。近くにはきれいな川が流れているので夏の時期は川遊びに訪れる家族連れなどが多いほか、史跡をめぐる観光客などもいて、外から訪れるお客も少なくないといいます。

「以前、買い物にいらした方が高山城跡の入り口がわからいなということだったので、私が城跡を案内したことがありました。ガイドとまではいえませんが、こうしたサービスを心がけることで、またこの町に来たいと思ってもらえたらうれしいですね」と外園さんが話すように、店は観光案内所としての役割も担っています。

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 店の裏を流れる清流

店は小さくても外から訪れる人をもてなし、そして町のファンになってもらいたい――そんな思いを抱く外園さんですが、オープンしてから3カ月たった7月には、清流が見渡せる店裏のスペースにウッドデッキが加わりました。

お店で買い物さえすればだれでも利用できるようになっていて、「将来的にこのウッドデッキでお茶や軽食を提供できるようにしたいですね」と、うれしそうに話す外園さん。ほかにも川を眺めながらのバーベキューや川に魚を放流したうえで魚釣りを楽しむ釣り堀なども考えているそうです。

 
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できたばかりのウッドデッキ

またイプシロンロケットの打ち上げに合わせ、地元でしか購入できないお土産などを集めた屋外販売のためのテントの設置も考えているということで、外園さんは「打ち上げを見に来た人たちのために、地元でしか購入できない焼酎やグッズなどを用意してご来店をお待ちします」と話してくれました。

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左から由衣さん、まゆみさん、オーナーの外園さん、三男の涼さん

そんな外園さんの話を聞いていると、「小さくても夢は大きなお店」という印象が強くなってきます。これからもさまざまなアイデアを活かしながら、家族みんなで盛り立てていき、地域の人々にとって、そして外からやってくる人たちにとってもかけがえのない存在になっていくことでしょう。

みなさんも肝付町にお越しの際は、高山地区から内之浦地区に続く国見トンネルのふもとにあるこの山小屋商店にぜひ足をお運びください。そしてお店をとりまく豊かな自然と外園ファミリーの温かいおもてなしをぜひ味わってみてください。

【店名】 山小屋商店
【住所】 鹿児島県肝属郡肝付町新富9143-2
【電話】 0994-65-2970
【営業時間】 7時から19時まで
【定休日】 なし


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