美しい山や海など豊かな自然に囲まれた肝付町――このコーナーではそんなきもつきの魅力をビジュアルでたっぷりご覧ください。
フォトレポート
採蜜(さいみつ)
2013.06.05(水曜日)     きもつき情報局
例年より数日早く梅雨入りしたきもつきでは連日ぐずついた天気が続いていますが、梅雨のこの時期でも戸外でせっせと仕事をしている生き物がいます。

ミツバチです。

毎日毎日、花の蜜を求めて野原を飛び回り、女王蜂のいる巣に戻り、集めてきた蜜で生まれてきた赤ちゃんハチを育てています。

人間はそんなミツバチを飼い、あのおいしいハチミツを手に入れるわけですが、いったいどのようにしてハチミツを採るのか――みなさん、見たことありますか。

いえ、まだ見たことないです、という方のために今回のフォトレポートでは採蜜(ハチミツを採るところ)の現場をたっぷりとご紹介することにします。

協力してもらったのは以前にもきもつき情報局に登場してくれた内之浦の養蜂家、田中弘幸さんです(田中さんが呼びかけた養蜂家の交流会に関する記事はこちらです)。梅雨が一息ついた5月下旬の晴天の日、田中さんの畑にお邪魔してハチミツを採るところを見学させてもらい、田中さんに作業を解説してもらいながら写真を撮らせてもらいました。

さっそくその様子をご覧ください。

20130529_saimitsu10.jpg
 今回見せてもらったのは西洋ミツバチです。
こちらが巣箱で、見ての通り、たくさんの働きバチが出たり入ったりしています。
ちなみに一つの巣箱にだいたい数万匹のハチがいるそうです。
そのうちの一匹が女王蜂です。

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 まずはミツバチをおとなしくさせるための燻煙器を準備します
この煙をミツバチに吹きかけてから作業に移ります。
ちなみに採蜜は5月から6月にかけての2か月ほど続くそうです。

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 住宅地のすぐそばにある畑が田中さんの養蜂場です。
巣箱から縦24センチ横45センチほどの巣枠を一枚ずつ丁寧に取り出します。

20130529_saimitsu3.jpg
 初めに巣枠を上下に振ってハチを振り落したあと
最後はハチを傷つけないようにブラシで落とします。
ご覧のとおり、ハチに刺されないために顔にはネット状の帽子をかぶっていますが
手には何もはめられていません。
刺されることはほとんどないといいます。

20130529_saimitsu8.jpg
 少しこんもりと盛り上がっているところが
将来の女王蜂候補となる幼虫が入っている王台です。
この王台の中にはたっぷりロイヤルゼリーが入っているとのことです。
こうした王台はいくつかできるそうですが
女王蜂が決定するとそのほかの王台は破壊されるそうです。
このあたりに厳粛な自然の摂理といったものを感じます。

20130529_saimitsu6.jpg
 ひとつひとつの穴に蓋(蜜蓋)がされているので
これを削ぎ落してから遠心分離機にかけてハチミツを集めます。
蜜蓋を食べさせてもらったところ
噛みごたえがあってチューインガムのようでした。

20130529_saimitsu12.jpg
 削り落された蜜蓋にわずかに残るハチミツを採取しようと
働き蜂がすぐさま飛んできました。
せっかく集めた蜜を人間にとられてしまうわけですから
ちょっとかわいそうになりました。

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 巣枠が2枚セットされた遠心分離機です。

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ハンドルをぐるぐる回して巣枠を回転させます。
気温が高いとハチミツもやわらかくなるので
こういった日が採蜜にはうってつけだそうです。

20130529_saimitsu7.jpg
 遠心分離機の下にあるキャップを開けると
このように底にたまったハチミツが流れ出てきます。
これを集めて一連の作業は終了です。
採れる量は巣板一枚からだいたい1.5リットルから1.8リットルだそうです。

20130529_saimitsu11.jpg
田中さんが丹精込めて育てたミツバチの巣から採取して
ビン詰された100%天然のハチミツです。
もちろん味も最高。甘くて花のような味わいがします。
ちなみに商品は田中さんの経営する料理店などで販売されています。

20130529_saimitsu13.jpg
 田中さんいわく、
「いいハチミツを採るためにはいいハチを育てなければなりません」
何事もそうですが、ミツバチの世界も奥が深く
それをしっかり学びながら工夫していかないと
いいものは得られないということですね。
田中さんからミツバチの生態について教わりながら
自分の身近なところにも学ぶべきことがたくさんある
ということを実感した取材でした。

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