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インタビュー
ひっ翔べ、若者!<小山田真さん>
2013.05.01(水曜日)     きもつき情報局

ハリウッドで活躍する日本人俳優、小山田真さんのインタビューの続きです。

 

2回目の今回は、初めに日本の農村とその歴史や伝統文化がアメリカ人にアピールするかどうかについて小山田さんの考えを聞いた後、小山田さん自身のアメリカでの体験をベースにして、アメリカ社会の特徴やすぐれた部分について語ってもらいました。

 
また、日本の若者が海外に出て挑戦することの大切さについても触れてもらったほか、最後には、彼の祖先の土地である肝付町の人たちに向けてメッセージを送ってもらいました。
 
では、早速小山田真さんとのインタビューの第二部をご覧ください。(※前回同様、読みやすくするために若干編集が加えられています。)
 

 
 
――アメリカ人などからしますと、日本のイメージといえば、やはり東京のすごくハイテク、モダンな部分と京都の伝統的な部分が主で、日本に農村があるということを知っている人は、あまりいないですよね。
 
たぶん、アメリカ人はそういったところを知りたいと思っています。
 
ただ情報がないから、知れないですよね。今日本っていう国を海外の人たちがどんどん知ってきて、情報がどんどんネットで出ていますし、東京、京都、大阪、福岡とか広島なら多くの人が知ってます。
 
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外国人観光客が数多く訪れる京都の清水寺
 
観光にしても(そうした場所に)何度も来れば、飽きてしまうんですよね、アメリカ人としては。今求められているのは本物の知られざる日本であって、そこに行きたいっていうのが、今の流れなんですよね。
 
そうした田舎の情報をどんどん流していただいて、できれば英語でも出してもらえばいいと思います。
 
――それ(英語のサイト)は、今年中につくりますよ。
 
あっ、そうなんですか。
 
――ちゃんと、こういうところ(日本の農村)がありますよっていえばアメリカ人にも通じますかね。
 
通じます。アメリカ人というのは今そうしたものをすごく求めているんですよ。みんなが知っているような観光地じゃなくて、地元の人しか知らない、その知られざる歴史を知りたいんです。
 
特にアメリカで頑張っている教授とか、日本や日本の歴史を勉強している人とか、そういう人たちは一般的に知られている教科書に載っているようなことは当たり前に知ってるじゃないですか。でも、その田舎の伝説的な歴史っていうのは地元の人しか知らないし、その情報をどこで手に入れればいいのか、彼らにはわからないんですよ。ネットにいっても出てこないし......それはやっぱり地元の人がどんどんネットを使ったりして、あるいは本でも出版して出さないとわからないですよね。
 
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こうした日本の農村風景が求められている?!(肝付町岸良)
 
出さなければ、もしその人たちが亡くなってしまうと記憶も歴史もどんどんなくなっていってしまいます。となると、それはもうどんどん情報を共有する必要があります。
 
――小山田さんもどんどん情報発信してくださいね。
 
はい、できる限り......
 
――今いる人がやらないといけませんよね。
 
やっぱり若者からいえばすごく若者に通じやすいというのもありますし、どうやって若者に刺激を与えられるか、ですよね。
 
今の若者に向かって、その一つの方法として、海外に出られる機会があったら出ろといいたいですね。留学でもいいし、一ヶ月二ヶ月の短期留学でもいいし、観光でもいい。そうすれば、たぶん視野が変わると思うんですよ。
 
日本にいると日本人に囲まれてアイデンティティも全然感じないと思うし、海外に出たらみんな違うじゃないですか。そのときに、日本っていう国を見たときに、日本に帰ったときに、ああ日本人でよかったとか思いますよね。
 
――日本だと出る杭は打たれるですが、アメリカはやろうとする人にはすごく親切ですよね。システムとしてそういうのができています。お金がなくても奨学金を出してくれるし...... もちろん、何もしないでぼんくらしているやつは、それは自分でなんとかせいですけど、やろうとする人に対しては、そういう人たちを支援するシステムができていますよね。
 
そこがアメリカのいいところですよね。認められるというか、頑張れば、やる気さえあれば年齢に関係なく上に上がっていけるっていう、すごく民主的なアメリカの自由な国の独特ないいところです。でもそういうのは行ってみないとわからないと思うし、ぼくもそうでまったく演技がない状態でアメリカに行って、20歳でっていうことだったんで、それはやはりアメリカっていう国じゃなかったら今の自分はなかったと思います。
 
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インタビューに答える小山田真さん
 
――(「ラストサムライ」のときは)いきなりオファーがきたんですか。
 
いや、それはもうオーディションを受けたり、なんですけど、日本ではそのときは全然映画に出たこともないし、役者になったこともなくて、その映画が初めてだったわけです。それでもまさにおっしゃるとおり、そのやった演技がよかったんだろうと思うんですが、無名だろうと関係なく前に出していただけました。
 
それは本当にアメリカだから起こったことだと思うんですよ。それがなかったら今たぶん自分はここにいないかもしれないし、アメリカに残ってないかもしれないし、それはやはり行かないと、挑戦しないとわからないですよね。
 
――その挑戦する心っていうんですか、それはどこから来てるんですか。
 
それはやっぱり先祖からじゃないですか。
 
――武士のスピリットが関係しているんですかね。
 
ええ、それはよく聞かれるんですよね、なんでだって。家族の中に海外に出た人はいないし、俳優になりたいっていう人もいない。 親戚にもそういう人が一人もいないし、どっから出てきたんだと聞かれるわけです。
 
自分の中で、なんていうんでしょうね、説明しにくいんですけど、体の中からわき出てくるような、血が騒ぐような感じがしたんです、子どものときから......何かこう、ここにいたらいけないような気がしたんですよ。
 
――いつごろからですか。
 
中学校のときぐらいからですね。
 
――きっかけはないんですか。
 
きっかけは、父親がアメリカ映画を見ていたということだと思うんですけど、それだったらみんな同じじゃないですか。なんですけど、こう、むずむずするんですよね、わかんないんですけど......自分の立っている場所が違うって思ったのが中学校だったんですよ。
 
(いきなりアメリカで役者を目指すといっても)やはり経済的にも経験的にも難しいということで、まずは高校に行って、という感じでした。でも、海外に出たときはすごくうれしかったですよね。
 
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「ラストサムライ」のワンシーン
 
――ご両親は反対されたんですか。
 
大反対です。長男なんで。
 
――きょうだいは何人いらっしゃるんですか。
 
弟が一人います。
 
――弟さんは違うんですか。
 
まったく違います。弟はもうぼくの家族の、お父さんお母さんみたいな感じで、ぼくだけこう色が違うんですよね。
 
――そういうのを鹿児島弁では「ぼっけもん」っていうんですよ。傍若無人、もう飛び出してしまう。ぼっけもんですね。
 
ぼくの父親もおじも出たんですよ、同じように。出世しなきゃいけないということで鹿児島を出たんですよね。大阪に出て。そういえば、まあ血筋かもしれませんけど......
 
ただアメリカ、海外に行くっていうのはこれまで一人もいなかったし、変なぼっけもんですよね。国際ぼっけもんじゃないですか。
 
インタビューは以上で終わり。
 
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小山田さんからのメッセージは「夢に向かって!!」
 
ここからは小山田さんから肝付町の人たちに寄せられたメッセージです。
 
肝付町のみなさん、小山田真です。
 
私は本籍は肝付です。もともとは岸良です。
 
今はアメリカで俳優業をしております。
 
みなさん、もし機会があれば海外に出て、岸良の、肝付町のPRをどんどんしていただいて、海外の人に肝付町に来てもらえるようにみなさんもPRを頑張ってください。
 
今後ともまたよろしくお願いします。
 
(メッセージ終わり)
 
小山田さん、長時間おつき合いいただき、まこちあいがともさげもした!今後のさらなる活躍をご祈念します!
 

 

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