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インタビュー
きもつきはぼくにとっての本拠地です<小山田真さん>
2013.04.25(木曜日)     きもつき情報局

トム・クルーズ主演のアメリカ映画「ラストサムライ」(2003年)で映画デビューし、その後、ディズニーチャンネルの映画「カンフー・プリンセス・ウェンディ・ウー」(2006年)に主演するなどハリウッドで活躍する日本人若手俳優の小山田真さんが先日、鹿児島にやってきました。

 
 
俳優のほか、映画のプロデューサーや武術家(全米武道祭を主催)、そして慈善事業家(日本コヤマダ国際機構)など多彩な顔を持つ小山田さんですが(小山田さんの詳しい経歴はこちら)、実はきもつきとは深い縁でつながっています。
 
 
彼自身は岡山県出身ながら、父親が肝付町岸良(きしら)出身ということで、子供の頃から岸良を何度も訪れ、ハリウッドに渡った後も帰国するたびに鹿児島に足を運んでいるというのです。
 
鹿児島市内の天文館シネマパラダイスで3月24日行われた講演会に先立ち、その小山田さんにきもつき情報局が単独インタビュー。ハリウッド俳優になった今も本籍は鹿児島という小山田さんに、祖先の眠る岸良の地に対する思いや子どものころの思い出などについて聞きました(※読みやすくするために若干編集を加えてあります)。
 
interview01.jpg
インタビューに答える小山田真さん
 
――本籍地はまだ鹿児島においていらっしゃるんですか。これにはなにか理由があるんですか。
 
やっぱり父親が鹿児島なんで、今おじいさんも岸良に住んでいますし......
 
(自分のパスポートの本籍地の欄を指さして)これはみんな知らないと思いますよね。鹿児島にぼくが本籍を置いていることを。
 
passport_bokashi.jpg
パスポートにはっきりと記された「KAGOSHIMA」の文字
 
ぼくも、父親も、ぼくの弟も、叔父も、ぼくのおじいさんもみんな鹿児島が本籍で、戸籍謄本は肝付町に入っています。
 
――小山田さんの心の中では岡山に対する愛情と肝付町に対するものは同じくらいですか。
 
同じくらいですね。
 
その鹿児島から小山田が生まれたので。もともと小山田という名前は鹿児島の名前なので。ぼくの先祖が鹿児島市内から内之浦、岸良にきて、そこからも何百年とつづいている小山田の名前で、ぼくの父親も鹿児島出身だし。
 
たまたまぼくが岡山で生まれ育っただけで、父親の仕事のからみでそうなっただけです。
 
小さいときから、赤ちゃんのときから岸良には行っているので、ロケット基地も子どものときからフェンスが出来る前から行ってまして、あの上にもよく上がっていたんですよね。
 
ぐーっとこう上に上がって、わぁーとかいって。 
 
sk_rocketcenter.jpg
幼いころに訪れていたという内之浦宇宙空間観測所
 
――では小山田さんの中で、岸良っていうのはかなり大きな存在ですか。
 
そうです。戸籍謄本がありますからね(笑)。本拠地です、ぼくの。岡山にありませんからね、鹿児島なんで。
 
うちの家族はみんな、鹿児島に入ってます。岸良に入ってます。
 
――鹿児島に対する特別な思いですね。
 
やっぱりその、子どものときから鹿児島にも岸良にもよく行ったし、観光に鹿児島、その大隅半島をいろいろまわって、宮崎もまわったりしたんですけど。
 
やっぱりこの、先祖っていうのをすごくぼくは大事にするので。
 
先祖がいなければぼくはいないし、今の職業もないし、やっぱりぼくの父親の出身地であり、今もおじいさんがそこに住んでいますし、親戚もみんな鹿屋にいますし、鹿児島に。
 
よく昔の話をするんです。ぼくの父親が小さいときとか、ぼくのおじいさんのお父さんの話とか、先祖の話とか。もう全部その岸良から始まっているんですよね。
 
sk_kishirabeach.jpg
岸良海岸の美しい眺め
 
――それは、なんですかね、ずっとアメリカで活動されているから、異国の地にいるから自分のルーツに対する思いというのが強くなるという側面はないですか。
 
あります。実はアメリカに、海外に出るまで自分のアイデンティティというのは、あまり気にはしていなかったんですよ。
 
海外の人たちってすごく、自分たちがどこからきたのかって大切にされますし、特にアメリカになると移民の国なので、みんなどっからか来ているんですよね。
 
自分は日本人であって、この映画の「ラストサムライ」をきっかけにすごくいろいろ先祖を探り始めまして、あの映画に出るまでは実は自分の先祖が武士だったということを全然知らなかったんですよ。
 
あの映画に出て、あれも本当に鹿児島の西郷隆盛を題材にした西南戦争じゃないですか。すごく運命的なものを感じるんですよね。
 
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「ラストサムライ」でトム・クルーズらと共演
 
それがきっかけで自分の先祖を探り始めて、まずぼくのおじいさん、お父さんに話をしたんですけど、(父親は)あまりこう先祖に対して興味がないというか、ぼくほどないというか......
 
父親は、自分は鹿児島の生まれ育ちでと誇りにはしているんですけども、あまり先祖のことに対してはあまり調査してなくて、おじいさんに聞いたらすごくいろんな情報が入ってきて、家に大砲があったりとか。
 
あと、うちの家紋はこれなんだよと見せてもらって、「丸に五三の桐」っていう家紋なんですけど、そういうことも話してもらいました。そして、おじいさんまでに伝えられた、まあ言い伝えですよね。それも教えてもらいました。
Maruni-gosano-kiri2.jpg
山田家の家紋(ウィキペディアより)
 
ぼくだけなんですよ、興味を持っているのは。みんなは「なんでお前こんなにルーツを探りたがるんだ」と、いや海外にいるからこそ自分のルーツを探したいというのが自然に出てきて。
 
話を聞けば聞くほどどんどん入り込んでいって、もっと知りたいから、内之浦の役場で、町誌っていうのがあるじゃないですか。たぶん肝付町にあるんですかね。
 
わざわざ、家族でおじいさんを連れて行ったんですよ。もっと調べたいから過去の歴史のことを。そうするとこのくらいの本の町誌をいただいて、昔のものと現代のものがあって、現代のものはもっともっと厚いんですけど、昔のものもいただいてこうしてページをめくったんですよ。
 
そうするとぴしっと小山田家が載っていて、六代目くらい前の先祖も載っていて、小山田袈裟太郎(けさたろう)から八之進(はちのしん)からずっときて、おじいさんまできて、ぼくまできているという証拠が町誌に残っていました。
 
familytree.jpg
小山田家の家系図(ウィキペディアより)
 
もっとさかのぼりたいと思って、今ネットがあるからネットで検索するんですよ。そうすると鹿児島市内までたどりついたりとか、そういった話をどんどん書き込んでパズルみたいに重ねていくんですよね。
 
家系図も、なんだろう、六代目からずっと兄弟が三代できて、分家も全く遠い遠い親戚までたどり着くことができて、その家族のみんなで、岸良のみんなでシェアして。
 
残すと、自分たちが子どもができたときに残せるじゃないですか、書類として。それをどんどん下についでいけたらいいかなと思います。
 
たぶん、子どもも本籍はなんで肝付町なんだろうと思うと思うんですよね。ぼくもそうでしたから。岡山県で生まれ育ってなんで肝付に本籍があるのかなと。だんだんこうルーツを探るきっかけになると思いますし。
 
今後社会が国際化になるにつれて海外に出る機会も増えてくると思います。外国人も入ってくるでしょうし......そのときにいろいろ自分のルーツというのを、まあ日本にしても肝付にしても話をするきっかけが出てくると思うんです。
 
「肝付ってどこにあるの。肝付はなにが、どういうところが有名なの。名産物は何ですか」と聞かれるはずなんです。そのときに説明できるように、初めぼくも聞かれて答えられなかったんですよ。日本の歴史にしても、自分のふるさとにしても、肝付にしても調べないといけないなと思って調べてきました。
 
たぶん、そういった時代が、世代が来ると思うんですよ。もっと若い世代でそれを伝えていかないと忘れちゃうんですよね。
 
第一部終わり(第二部へ続く)
 

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