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コラム(アーカイブ)
米NSAの情報盗聴問題
2014.03.25(火曜日)     きもつき情報局
調査報道で有名なイギリスのFinancial Times 紙は2013年10月30日号と12月14~15日付記事で、米国のNSA(国家安全保障局)が主導するThe Five Eyes(英語を常用する「5か国の目」~これは米国、英国、カナダ、豪州、ニュージーランドのスパイ衛星運用システムEchelon=梯子の隠語―指揮系統の梯列、梯陣、編隊を意味する)について興味深い記事を掲載している。 
 
すなわち、このメンバーは諜報をお互いに共有し、その見返りに各々の政府については許可のない限り、スパイ活動を行わないという取り決めをしているという。このEchelon盗聴グループは世界の主要な国々を「同盟国」、「友好国」、「標的国」に分類し、盗聴を行っているという。

「同盟国」はNATO(北大西洋条約機構)メンバーを含む死活的に重要な長期的戦略同盟国である。しかし、エドワード・スノーデンによるNSAの情報リークによれば、米国の諜報機関はしばしばFive Eyes の諜報組織を活用して、大量の情報を収集しているとみられている。

これらの同盟国にはEU(欧州連合)と欧州委員会、フランス、ドイツ、ギリシア、イタリア、スペイン、そして日本と韓国が含まれている。

「友好国」はお互いの利害により米国に友好的な国が含まれているが、正式の同盟国ではない。米国は、たとえばイスラエルはイランに対して極秘の意図を有しているか、もしくはラテンアメリカの軍事的、かつ経済的政策の詳細を知りたいと欲している。これらの国にはイスラエル、メキシコ、インド、コロンビア、チリ、ブラジルが含まれる。

「標的国」は米国の影響力を減ずるか、制限するか、もしくは米国の軍事力や国民に対し、脅威となる能力や意図を持つ主要な地政学的な競争相手や敵がこれにあたる。これらの国々には中国、キューバ、イラン、北朝鮮、パキスタン、ロシア、シリアが入る。

ホワイトハウスはNSAが友好的な外国の指導者についてスパイをしていたことについては何も知らないと発言し、今後もそのようなことは制限するとオバマ大統領は発言した。

しかし、そのような発言はだれも信じないのではないか。

そもそも米国家情報長官やCIA(中央情報局)局長は毎朝、オバマ大統領に世界情勢のブリーフィングを行っている。NSAやThe Five Eyesが世界中にスパイ衛星9個とトランスポンダー3個、さらに世界中に20個近くの強力受信アンテナを持ち、うち1個は、青森県の三沢米空軍基地にある(以下のEchelon図表参考)。
 
echelon.jpg
さらに、米国のグーグル、マイクロソフトなど12のICT企業が、Eメールや映像など世界中で交信される情報を捕捉し、NSAやFBI(連邦捜査局)、CIAなど諜報機関に提供している現状を考えれば、これらの盗聴の結果を大統領に報告するのは自明であろう。

よって我が国は強力な軍事的同盟国に分類されているものの、防衛省や政府各省、さらに民間の交信においても重要情報は暗号を使うなど徹底した防諜対策が要請される。

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(※以下は株式会社 財界研究所が発行しているビジネ

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