本コーナーではコラムをはじめとして、きもつきを題材としたさまざまな読み物を用意しました。どうぞじっくり、ゆったりお楽しみください。
コラム(アーカイブ)
夏、アート、そして地域の人たち
2012.11.22(木曜日)     きもつき情報局
いよいよ開幕が直前に迫った8月3日、東京から70才の舞踊家、花輪洋治さんが飛行機で来鹿しました。さらに、5日に出演するアーティスト高橋英明さんとGOTOさんも福岡からレンタカーで到着。早速、顔合わせを兼ねて、バーベキューランチとしゃれこみました。全員、鹿児島の豚には感激の様子です。
 
鹿屋市のリナシティかのやでのビアパーティのオープニングでは、水辺ステージの和太鼓の方とコラボレーションが実現し、到着早々の花輪さんに、芸術祭の宣伝を兼ねて踊っていただきました。70才とは思えないさっそうとした舞姿にうっとり......本当にカッコよかったです。
 
一方、5日のイベントの会場となる川上校区では、高校生チームが夕方、やまびこ館に集まり、顔合わせとワークショップを行いました。彼らには川上の「魅力マップ」を作成してもらいました。
 
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川上で高校生向けに開いたワークショップ(Photo by Goto Aki)
 
彼らに期待したのは、ただ単に「ボランティアで作業を手伝ってもらう」ということではありません。もっと深いところでアーティストとつながってもらいたい――つまり、世界で活躍するプロのアーティストがせっかく地元にやってくるわけですから、その仕事を手伝いながら、その仕事ぶりを間近で見ながら、いろんな意味で刺激を受けたり、感じたりしてくれたらいいな、そういう思いがありました。
 
 
高橋さんとGOTOさんは、滝をテーマに、世界各地でインスタレーション・パフォーマンスをしています。今回は、川上の川の音や写真を早速、とりに行き、その音や映像を使って中学校の教室を、別世界に変えて見せてくれるといいます。
 
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さまざまなインスピレーションを与えてくれる自然
 
「見慣れた日常の風景が、アートの力で別世界になりうる」
 
これは、私たちがこの芸術祭でやりたかったことのひとつです。
 
 
アートには、固まってしまいがちな日常の視点や価値観を、がらりとひっくり返してみせるパワーがあります。その変化が観客の意識や感覚にも伝わって、見えない何かが変わる瞬間こそが、芸術の醍醐味といえます。
 
「これは、何を表現している」というような説明は、する必要がないのです。
 
一つの答しかないのであれば、そしてそれを簡単に説明できるようであれば、何もアートである必要はないし、むしろそういう明解なものは、コマーシャルだったり、売るための商品だったりすることが多いのです。
 
そうではなくて、自分が感じたことの中でも、特に、もやっと「言葉にならない何か」こそがアートが私たちにもたらしてくれる、最大の贈り物だと思っています。
  
 
さて、4日のアジア・太平洋農村民族館(鹿屋市)でのオープニングでは、民族館の館長、アーリーさんのお母様の手づくりちらし寿司とお味噌汁が、温かく私たちを迎えてくれました。本当にうれしかったです。こういうつながりこそが、「第2の故郷~セカンドホームタウン」じゃないかと思うのです。
 
夏休みということもあって、子どもたちがたくさん来てくれました。ネアリカという毛糸を使ったクラフトのワークショップ(工房)の隣や外の空間で、身体で遊ぶダンスのワークショップをしました。
 
さまざまなものが入り混じる時空間って、現代社会ではどんどん少なくなってきているように思います。雑多な時空間の中から情報を受け取る環境は、実は、子どもたちの成長にとって、とてもかけがえのない貴重なものであるにもかかわらず、です。
 
なので、そういう意味でも、今日はとてもうれしいオープニングでした。
 
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民族館でのパフォーマンス(Photo by Goto Aki)
 
終演後は、民族館の理事の方や高隈地区の議員さんをはじめとして、みなさんのお志で、バーベキューをごちそうになりました。民族館やカピックセンター(鹿児島県 アジア・太平洋農村研修センター)の館長さんの温かいお心づかい、そして高隈地区の方々の心意気に触れることができて、とっても素敵なオープニングだったと思います。
 
また、打ち上げの席では「からいも交流」(1981年から鹿児島県内で始まった草の根の国際交流)の歴史についても教えてもらい、改めて大隅半島の人たちの実行力に感銘しました。そういう素地があるからこそ、このおおすみ夏の芸術祭も実現できたのでしょう。
 
 
「世界で一番面白い地域に着地した」――私たち夫婦の冒険生活に、ますます、確信を抱いたのでした。
 

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