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コラム(アーカイブ)
「きもつき介護塾」を提案します
2012.11.06(火曜日)    古瀬徹(ふるせ とおる)
10月1日行われた「きもつき情報局」の開局記念式典で一番印象に残ったのは、「一番遅れていると思いこんでいるうちに時代が変わって、なんと自然環境に恵まれた田舎こそが、いまや世界の先端分野にいるのかもしれない」という話でした。
 
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陸上競技のトラックで長距離走の場合に、トップと後ろの方では差が開いて、あたかも最後の人が先頭を走るようなことがありますね。あれと同じといえばいいでしょうか......
 
エネルギーの問題や食糧と自然環境の豊かさという観点からすれば、日本の典型的な田舎の一つである肝付の現状に日本社会の未来が託されている、といった文明史的テーマおよび社会経済政策上のテーマから述べられていたのですが、私は、この30年ほどテーマにしている高齢者の介護問題にもその芽を見ています。
 
いまの日本社会の漠然とした不安は、高齢になって、経済的な支え(年金)が満足に得られない、病気や一人では日常生活を送れない(医療や介護)という心配にあると思います。それにうすうす気づいた若い世代も将来への期待が薄らいでいます。
 
ですが、みなさん、この「きもつき情報局」で「セツばぁちゃん」の記事をお読みになったでしょう。田舎ではごく普通に見かける独居老人の一人ですが、毎日なんと素敵な日々を送っておられることでしょう。私も、90歳のセツさんには有留事務局長の案内でお会いしています。「これでいいんだ」って、思いましたね。肝付には、すでに回答がある。
 
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他方では、認知症になって記憶障害が進むと、自分の知っている世界が狭くなり、不安な日々を過ごさねばなりません。認知症の方が、地域にたくさんおられるような社会になれば、地域のみんなで高齢者を支援することが必要になってきます。
 
私は、肝付の誇るべき点にこれまでの自然と産業と歴史、文化のほか、「高齢者にやさしい町」「高齢を誇る町」という方向も加えたらどうかと思うのです。全国の各地には、厳しい職場環境にめげずに介護現場でがんばっている方が多いのですが、これからは、そうした介護スタッフがたくさんの学びを必要としています。
 
そこで、突然の提案ですが、「きもつき介護塾」を催してはどうでしょうか。具体的には以下のようなものが想定できます。
 
1.場所 高山やぶさめ館
 
2.日時 毎年秋に1週間程度
 
3.対象 全国の介護現場で中間層として若い人を指導している人たち(30人程度)
 
4.内容 偉い人の話を聞くのではなく、現場からの情報交換を基本とし、全国の介護現場の有志が学びあうものとする。基調講演は、セツばぁちゃんの「私の日々」といったものがいいと思います。
 
付随的に、オプションで吾平山陵、塚崎や唐仁などの古墳群、道隆寺跡などの見学も加える。※毎年10月に行われる流鏑馬を加えるのもいいですね(時期が限定されますが......)。
 
5.事業主体 毎年行うので、自主的な事務局を設ける。
 
6.費用 遠隔の参加者の旅費を支援する工夫がいります。基本的に講師謝金は払わないこととします。
 
なお、介護問題は国際的な課題なので、近隣諸国にもその啓蒙の場を広げることも目標としてよいでしょう。中国、韓国、台湾はもちろん、ベトナム、タイ、フィリピンなど、これから高齢化が進むと思われるアジアの国々にもいまから呼びかける――それくらい広い視野でこのプロジェクトに取り組めれば、より意義深いものになるのではないでしょうか。
 
各方面からの協力を得て、ぜひ、実現させたいものです。
 

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