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きもつきレポート
情報通信技術で田舎町に刺激を!
2012.09.19(水曜日)     きもつき情報局
肝付町は、平成23年度より光インターネット通信網「はやぶさネット」を町内全域に敷設し、県下でも情報化の推進において積極的な町の一つだといえます。ICT(情報通信技術)を活用して町を活性化するにはどうすればいいのか――そのテーマに沿ってこれまでにもさまざまな取り組みがなされてきています。
 
その一環として9月14日から17日までの日程で開催されたのが「肝付町情報化推進ウィーク2012」です。その中心となるのが、ICTを核にした日本再生を目指す集団、TechWave塾のメンバー15名が肝付町を訪れ、住民たちとの触れ合いの中から肝付町の活性化に向けたヒントを探るというものでした。(※TechWaveについてはこちらをご覧ください。)
 
DAY1
 
初日、14日のメインイベントは、TechWaveの編集長を務める湯川鶴章さんによる講演です。肝付町立高山小学校を訪れ、6年生75名に対し「ネットが変える社会とこれからの生き方」というテーマで、インターネットが持つ可能性やネット時代における個人の生き方などについて話をしました。
 
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この日の講演も含め、今回のイベントのハイライト部分はビデオでご覧いただけます。興味のある方はこちらでご覧ください。
 
DAY2
 
2日目の15日は内之浦地区の叶岳(かのうだけ)木遊館で肝付町役場とTechWaveのメンバー、きもつき情報化推進センターの合同の交流会が行われました。肝付町の永野和行町長の歓迎のあいさつに続いて、肝付町役場から企画調整課の中窪悟さんが「きもつきの情報化について」というテーマで説明を行い、その後、地元の食材をふんだんに使った料理を味わいながら、参加者同士による交流、意見交換が行われました。
 
一方、NPO法人きもつき情報化推進センターの事務所では「インターネット相談会・学習会」が開催され、スマートフォン初心者向けの説明会やスマートテレビ(端末をつないでインターネットをつなげたテレビ)の説明会などが行われ、集まった人たちが最新の技術に驚きの声をあげていました。
 
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DAY3
 
3日目の16日は「肝付町情報化推進ウィーク2012」の最大のイベント、TechWave塾のメンバーと住民が意見交換をする日です。会場となったのは、山間の集落からなる川上地区の中学校(現在は休校中)。川上は、町内でも地域の活性化に向けた取り組みが盛んな地域で、そこの中学校には昔ながらの木造校舎が残り、古き日本を感じることのできるロケーションです(平成21年4月28日、国の登録有形文化財に登録)。
 
そんな若干ノスタルジックな雰囲気が残る川上中学校での講演会および意見交換会では、まず初めに湯川編集長が「あと半年でネットが社会を変える?」というタイトルで講演しました。日本発のICTを使ったサービスが今後誕生していくことで日本の将来は暗いどころか明るいと強調、地域がそうした技術を積極的に取り入れることの大切さを訴えました。
 
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次に登場したのはTechWave塾の塾生を代表して横田親さん(フリーコンサルタント・ローカルキャリアアドバイザー)。「人が集まるまちおこし~地域競争の時代に備えて~」と題して講演しました。少子高齢化という大きな問題を抱えている日本がこの問題の解決において力を発揮できれば、遅れてその問題に直面する他の国の手本になれると指摘、そうした世界的視点で地域の活性化に取り組むことの重要性について論じました。
 
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この日はあいにく九州南部に接近しつつあった台風の影響でかなりの悪天候。にもかかわらず、地元川上地区だけではなく、さまざまな地区から住民が参加し、湯川さんや横田さんの話に熱心に耳を傾けていました。
 
その後は3つのチームにわかれてのグループセッションです。
 
チームAはのテーマは「インターネットを活用した産品の販売」。活発な議論を経て、セッション後に出されたまとめは、「産品をブランド化するためにまずは住民の意識改革のためのインターネット講座を行い、そこで学んだ技術を駆使して販路拡大を狙っていくことが必要。その過程でTechWave側のサポートを受けながら、よりよいものを自分たちでつくりあげていく」というものでした。
 
次に、「観光」がテーマとなったチームBでは、「まず『観光地』というと敷居が高く感じるので地元の人の日常にあるものをどんどんピックアップしていく。そうすることで、地域の人の普段の生活の一部となっているものが、外から訪れた人にとっては物珍しかったり、それが新たな観光地となったりするので、そういった地域住民のおすすめをストーリー化し、ウェブを使ってそれを外に向けて発信していくことが大切」という結論が出されました。
 
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最後に、「もつきでウェブサービスを創る」のテーマで話し合ったチームCでは、「高齢化の進む場所にこそ、iPadやスマートフォンなどの最新機器を使った新しいサービスが必要。それをアクセサリーや置物感覚で生活の中に取り入れてもらい、老人の見守りや老人と若者をつなぐ新しい仕組みにしたり、また老人目線からの魅力の再発見をする」などさまざまなアイディアが出されました。
 
最後に、締めくくりの言葉としてTechWave側からは、代表して副編集長の本田正浩さんが「肝付町のみなさんの協力に感謝したい。自分たち、よそ者が田舎に来ることで、みなさんの日常の中に田舎のよさがたくさんあるという気づきを見つけてもらい、今回の成果が町をよくしていくために生かせることを望みます」と語り、肝付町側からは企画調整課の満永正幸さんが、「今後、必要となってくるインターネット技術を学べるよう、きもつき情報化推進センターを通じてさまざまな講座を開設してもらい、そういった学習の場に足を運んでほしい。また、わざわざ肝付町まで来ていただいたTechWaveのメンバーの方々のアドバイスや今回の成果をもとに、それについて明日から何ができるか具体的に行動に移していきましょう」との発言がありました。
 
台風の影響が強く残る環境下で展開した今回の「肝付町情報化推進ウィーク2012」。ICTの分野で活躍するTechWave塾のメンバーにとっては、「本物の田舎」に触れる貴重な体験となったようです。また、地域の住民にとっては、日ごろ見かけることがほとんどない業界の人たちとの触れ合いで、多少なりとも刺激を受けたのではないでしょうか。
 
ただ一つ残念な点をあげるとすれば、せっかく遠くからやってきてくれた人たちと地域住民の触れ合いの機会が少なかったということです。できれば、半日なり一日をかけてじっくり両者が話し込める場面があってもよかったのではないでしょうか。地域の代表が地域の課題についてTechWave塾のメンバーにある程度詳しく説明する機会があれば、彼らの地域に対する理解は高まっただろうし、また、それを踏まえてうえでのアドバイスもなおいっそう適切なものになったのではないでしょうか。
 
とはいえ、今回が初の試みですから、初めから完璧はありえません。今後こうした交流が続いていく中で、さらに議論がかみ合い、そして何らかの具体的な成果が生まれていってほしいものです。
 

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