豊かな自然と長い伝統と歴史を誇るきもつきには、さまざまな楽しみ方があります。ここではそんなきもつきの楽しみ方をご紹介します。
お気に入りスポット紹介
花と渓流と絶景が魅力の春の甫与志岳
2013.04.19(金曜日)     きもつき情報局
きもつきのステキな場所を紹介する「お気に入りスポット紹介」。今回は山頂から見渡す絶景と自生のアケボノツツジや新緑が美しい4月の甫与志岳(ほよしだけ)を紹介します。
 
 
甫与志岳は標高が968メートルあり、肝付町の中央に位置する国見山系の中ではもっとも高い山です。また、神話の山としても知られています。
 
このように豊かな自然と神話に恵まれた甫与志岳により親しんでもらおうと肝付町では昨年から甫与志岳登山を企画、今年もまた町観光協会との共催で甫与志岳登山が4月13日、行われることになりました。
 
今回はそのイベントに参加させてもらい、甫与志岳の魅力をたっぷり写真とビデオでお伝えすることにします。
 
では、さっそく登山に出発です!
 
いきなりの急こう配に面食らう
 
雲一つない絶好の登山日和に恵まれた当日、カメラ機材を抱えて午前9時に集合場所の肝付町役場に到着しました。そこで役場職員による説明を受けた後、町が用意した乗用車やバスに乗り込み、山の南側から登る姫門コースの登山口を目指します。
 
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集合場所のコミュニティセンターで説明を受けます
 
役場から6台の車に分乗して参加したのは町内外から集まった約40名です。
 
登山口前で登山の案内役を務める肝付三岳会のメンバーによる説明があり、それに続いて入念に準備運動を行って登山開始です。まずはピンク色の花がきれいなアケボノツツジの群落を目指します。
 
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登山前にしっかりと準備運動を行います
 
最初の30分ほどは、ひたすら急こう配が続きます。あまりの険しさに、しばらくビデオの撮影を忘れてしまったほどです。
 
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姫門コースは出だしから急こう配が続きます
 
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一歩一歩踏みしめながら前進する参加者
 
それでもふとしたときにまわりを見渡すと、ところどころで珍しい植物や美しい花と出会えます。
 
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山の中にはさまざまな植物が生えています
 
平地では見られないものもあるようです。そういうところも山登りの楽しみのひとつといえるかもしれませんね。
 
最初の出会い
 
急こう配の道を1時間以上歩き続けていると、前方に大きな岩が見えてきました。前のグループがそこに立ち止まり、何かを見上げています。
 
アケボノツツジの群落に到着したようです。
 
急いでその場に到着し、岩を下から見上げてみました。枝はたくさんありますが、花のようなものはほとんど見当たりません。三岳会のメンバーによると、4月初旬の強風でせっかく咲いていた花が吹き飛ばされたといいます。
 
残念です。
 
でも、「岩の上に少し咲いているよ」ということだったので険しい岩をなんとか上り、岩の先端部分に咲いていたアケボノツツジの花を見ることができました。残念ながら、花が開き切った状態ではなく、正直、「感動的なシーン」とはいえませんが、その先にある景色はまさに絶景と呼ぶにふさわしいものです。
 
肝属平野と錦江湾が広がり、大隅半島の広さを感じることができます。
 
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少しだけ残っていたアケボノツツジ
 
ほかの参加者を見てみると、そのわずかに残ったピンク色のアケボノツツジの花を写真に収めようと盛んにシャッターを切っています。
 
ここでアケボノツツジは見納めか――そう思っていると、甫与志岳の山頂に向かうルートではなく、別の方向に参加者が歩き出しました。まわりの人の声を聞いていると、まだ別のところに花が咲いているらしく、今度はその場所を目指して歩くことになりました。
 
そこから30分ほど歩いたでしょうか。目の前に巨岩のある場所に到着しました。時間的にはすでに午後1時をまわっています。さすがにお腹がすいてきました。予定では甫与志岳の山頂で昼食をとることになっていましたが、この場所でお弁当の時間となりました。
 
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昼食場所にあった巨大な岩
 
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緑の中で食べるお弁当は最高です
 
食事をする前にその巨岩の近くにあるというアケボノツツジを見に行くことにしました。急斜面の山肌を下っていくのは大変でしたが、目の前にある大きなアケボノツツジの木と花を見て疲れが吹き飛びました。
 
なんと形容すればいいのか、通常のツツジとは異なり、花びらの一枚一枚が大きく、薄いピンク色の花は大きめの梅あるいはサクラの花のように見えないこともありません。下から見上げると、青空とのコントラストが見事です。とても優しくて上品でありながら、山の中にぽつんと咲くその姿は孤高な感じさえ受けます。
 
苦労して山に登ってきたかいがありました。この花を見るためだけでも甫与志岳登山に参加する価値は十分あると思います。
 
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満開のアケボノツツジ
 
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青い空とのコントラストが素晴らしいです
 
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大きめのサクラの花のようなアケボノツツジの花
 
いつまでも見ていたいという思いにかられましたが、次の目的地へ行かなければなりません。昼食を済ませて次は甫与志岳の山頂を目指します。
 
みんなから遅れてしまうとは思いましたが、せっかくですので巨岩に上り、そこからの風景を撮影することにしました。岩に沿って伸びている植物の根っこの部分をつたってようやく頂上に立ってみると、そこには見事な光景が広がっていました。
 
内之浦湾と太平洋、風力発電の施設、高隈山、肝属平野、そして錦江湾(鹿児島湾)――大隅半島の名所が一望にできます。
 
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内之浦の市街地と湾がよく見えます
 
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肝属平野と錦江湾
 
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次の目的地は山頂です
 
頂上に向かう途中、スタート地点の姫門登山口へつながる道と頂上につながる分岐点があって、そこから頂上方向に進むと10分もしないうちに目的地に到着です。
 
さえぎるものひとつない頂上からの眺めは、まさに絶景です。太平洋につながる岸良海岸や錦江湾、肝属平野と高隈山まで360度の大パノラマが楽しめます。険しい登山道を歩き切った参加者へのごほうびなのかもしれませんね。
 
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山頂で絶景を楽しむ参加者
 
この4月からきもつき情報局の一員となり、今回初めて甫与志岳に登ったアメリカ人のコディも感激しているようです。「すばらしい、ワンダフル」を連発しています。
 
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この景観に少し興奮気味のコディ
 
アケボノツツジまでのコースで戸惑ったためか、時間が押してしまい、頂上での滞在時間は15分程度でしたが、参加者は目の前の絶景を写真に収めるためにシャッターを盛んに押します。みなさん、いい写真が撮れたんでしょうか。
 
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シャッターチャンスを逃すな!
 
さて、帰りは行きの姫門コースとは違う二俣コースをとることになりました。行きに比べると傾斜が比較的緩やかで、登山口に近づくにつれていくつかの渓流が現れ、水の音を耳にしながら山を下ることになります。
 
水の流れる音が心を落ち着かせてくれます。
 
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滑らないように慎重に渓流を渡って行きます
 
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だいぶ下ってきました
 
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再び渓流に差し掛かりました
 
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登山口の近くに戻ってきました
近くを流れる渓流も水量が増しています
 
とはいえ、出発から4時間以上が経過して、甫与志岳登山が今回初めてという人にはさすがに疲れの表情が見られます。でも、ゴールは間もなくです。残っている力を振り絞って最終地点を目指しました。
 
すると、登山道脇から比較的大きな水音が聞こえてきました。
 
音のするほうに行ってみると、大きな一枚岩を伝って流れる水が小さな滝をつくっています。本当に美しい光景です。
 
流れ落ちた水がこれまたすばらしい。そのまま飲めそうなくらいに透き通っています。
 
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小さな滝を見つけました
 
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見てください!この透き通った水を!
 
名残惜しい気持ちを抱いたまま、その滝に別れを告げて歩き続けると、間もなくゴールが見えてきました。二股登山口です。ようやく甫与志岳登山の終了です。
 
午前9時からスタートして終わったのは午後4時。ほとんど一日がかりといってもいい行程で、しかも初心者には少しきつい場面もありましたが、終わってみるとそれに十分見合うだけの見どころ満載の登山だと感じました。
 
頂上から見る絶景や平地ではお目にかかれないアケボノツツジ、そして清らかな清流や滝など、楽しめるものがたくさんあります。
 
これを一つの山で味わえるのですから、人にすすめないわけにはいきません。
 
山好きの人も必ずしもそうでない人も、この魅力たっぷりの甫与志岳にいつか登って、数々のお楽しみに触れてみてはいかがですか。きもつき情報局が太鼓判を押しますよ。
 

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